「白華レス不燃木材」の製造・販売窓口は、細田木材工業株式会社に変わります。

今後弊社にいただきました不燃木材に関するお問い合わせは、引き継ぎ先の細田木材工業株式会社にて対応いたします。また、大規模木質構造事業およびモクロゴ事業につきましても終了いたします。これまでお世話になりました皆様には、ご理解とご愛顧を賜り誠にありがとうございました。(リリースはこちら

白華レス不燃木材とは

白華レス不燃木材

白華しない。だから安心して提案できる
“高機能”不燃木材

国土交通大臣 不燃材料認定番号NM-1050
国土交通大臣 準不燃材料認定番号QM-0370

白華レス不燃木材は、薬剤にリン酸グアニジンを使用しています。
リン酸はグアニジンと結合することで水分子との反応がなくなるため不燃木材の過剰な吸湿性を抑えることができ、その結果、白華現象を防ぎます。
また、薬剤は中性域なので取付金物の腐食(錆び)を抑えることも可能です。

受賞歴

白華現象とは?

不燃木材の薬液に含まれるリン酸は水分子との親和性が高く、空気中の水分子と結合して表面に浮き出てきます。表面に浮き出した薬剤が結晶化して白くなる、これが「白華現象」です。


白華現象を防ぐ理由

白華レス不燃木材の薬液にはリン酸グアニジンを使用しており、リン酸はグアニジンと結合することで水分子と反応することが無くなるため白華に至りません。

白華レス不燃木材

一般的な不燃木材

一般的な不燃木材


3つの特徴まとめ

1
白華しない

白華レス不燃木材は、以下の温度・湿度の環境で白華現象が発生しないことを確認しています。

白華レス不燃木材(塗装品)
気温40℃・湿度90%の環境において、潮解・溶脱・白華現象が発生しないことを確認
2
塗装・無塗装どちらにも対応

白華レス不燃木材は、塗装品・無塗装品どちらも国土交通大臣不燃(準不燃)材料認定番号を取得しています。

国土交通大臣 不燃材料認定番号
NM-1050
国土交通大臣 準不燃材料認定番号
QM-0370
3
1枚1枚すべて
重量含水率
検査済

白華レス不燃木材は、木材1枚1枚の重量と含水率の検査を実施。徹底した品質管理を行っています。

その他の特徴

釘・ボルトを錆びさせない中性域の薬剤

通常、不燃木材・準不燃木材は不燃処理時に酸性の薬剤を使用するため、釘・ボルト等の金属類の多くを腐食させます。

白華レス不燃木材は使用する薬剤を中性域にすることによって、施工時の取付金物の腐食を抑えることに成功しました。

施工後の強度や剛性に関する心配もありません。

釘・ボルトを錆びさせない中性域の薬剤
安全性・VOCについて

安全性・VOCについて

サカワの白華レス不燃木材は、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドやトルエン・キシレンなどのVOC(揮発性有機化合物)を一切使用しておりませんので、安心してお使いいただけます。

国土交通大臣の不燃材料認定試験でガス有毒試験にも合格しています。

薬剤処理から加工まで自社工場にて一貫製造

サカワでは、国土交通省認定の不燃木材・準不燃木材を、「薬剤処理」「乾燥」「品質検査」「試験」そして 「加工」まで、すべて自社工場での一貫製造を行っています。

乾燥まで終わった材料は、品質管理機での検査・コーンカロリーメータによる燃焼試験を行い、確実に不燃処理が行われたことを確認します。

認定申請試験と同じ試験を行うことで、徹底した品質管理に努めています。

薬剤処理から加工まで自社工場にて一貫製造

不燃木材を使う上で知っておきたい
不燃木材に関する注意点

無塗装品として認定された不燃木材を塗装すると不燃材料として認められません

無塗装品として不燃材料認定された不燃木材に塗装をした場合、不燃材料の規定から外れ、不燃木材として認められません。

不燃木材を塗装する場合は、認定番号の仕様書に「塗装あり」の記載がある不燃木材しか使用できません。

参照元
平成29年7月 国土交通省大臣官房官庁営繕部
木材を利用した官庁施設の適正な保全に資する整備のための留意事項

は、
塗装品・無塗装品どちらも不燃材料認定番号を取得しています。


製品仕様

樹種・型番
スギ

SNH-12105-2S(スギ)
ヒノキ

SNH-12105-2H(ヒノキ)
サイズ 厚み × 働き巾 × 長さ
厚み12mm × 働き巾105mm × 長さ1900mm または 4000mm
等級 上小節
  • ※在庫以上の枚数が必要の場合、受注生産も可能です。詳しくはお問い合わせください
白華レス不燃木材無料サンプル材お届けします 白華レス不燃木材無料サンプル材お届けします

不燃木材とは ~火に強い木材、不燃木材~

不燃木材とは、可燃物である木材に難燃薬剤を注入させた「燃え難い木材」のことです。
次の3つの要件が守られているものが、国土交通大臣に不燃材料として認定されています。

  • 1.一定時間以上燃焼しないものであること
  • 2.防火上有害な変形、融解、亀裂、その他損傷を生じないものであること
  • 3.避難上有害な煙またはガスが発生しないものであること

この3つの要件に加えて、総発熱量に応じて「不燃材料・準不燃材料・難燃材料」の3つの種類があります。
サカワでは、不燃材料と準不燃材料の2種類の製造・販売をしています。

基準 難燃材料 準不燃材料 不燃材料
時間 5分 10分 20分
総発熱量 8MJ/平方メートル以下

不燃事業への取り組みにあたって

「木を使うこと」で、森林循環が生まれます

2010年に公共建築物木材利用促進法が施工されました。この背景には、戦後日本が、植林してきた杉・桧を中心とする人工森林資源が、現在利用に適した充実期時期を迎えていることがあります。

木材は、再生可能な資源です。人工林において適切な森林管理を行い、木材の生長を促すことで、再生され続け、継続的に利用していくことができます。現代においては、木材を積極的に利用して、適切なボリュームを保ち循環させることが必要不可欠となってきています。つまり「木を使うこと」が美しい山林を保つことにつながります。

不燃木材の可能性

その一方で建築に木材を利用することには大きな課題もあります。それは、火災時のリスクの大きさです。建築基準法では、木造で建築するためには、地域・規模・用途に応じて火災に対する措置を施すことが定められています。具体的には、構造によって延焼を防ぐ「耐火構造」のほか、内装材に関する規定(内装制限)があります。

しかしながら、木材の持つ独特の美しさや温かみ、質感は、建材として大きな魅力です。

不燃・準不燃木材を開発・製造することで、これまで法的な規制により利用が制限されていた「木材」が、公共建築物や医療・福祉機関、高層マンション、店舗、住宅等で安全に、安心して使えるようになります。

サカワでは、不燃木材事業を通じて、木質建材及び木造建築の可能性を広げることで、地域の山林を守り・育て、豊かな自然環境を次の世代に受け継いでいきたいと考えています。

街のさまざまな建物が「木造」になることで、森林循環が生まれます

街のさまざまな建物が「木造」になることで、森林循環が生まれます